1.格安スマホとは
格安スマホとは、(MVNOという事業者が提供した)格安SIMカードを使用したスマートフォンのことです。

MVNO?SIMカード?聞きなれない単語で訳が分からない…

安心してください!ひとつひとつ分かりやすく説明します!

この図を見ながら解説を見てみてください!

改めて、格安スマホとは、『(MVNOという事業者が提供した)格安SIMカードを使用したスマートフォン』のことです。
※2020年10月1日より、UQモバイルの提供元であるUQコミュニケーションズは KDDIに統合されることが発表されました。これにより、UQモバイルは 2020年9月30日まではMVNO、2020年10月1日以降はMNOという扱いに なります。以下参考 【重要なお知らせ】UQ mobileサービスの提供事業者変更について
以下では、格安スマホとは何かを理解するために、
1.MNOとMVNOについて
2.SIMカードと格安SIMカードについて
を解説していきます。
1-2.MNOとMVNOについて
MVNOもMNOも、どちらもスマホや携帯電話による通信サービスを提供する事業者の呼び名です。
<キャリアごとの例>
MNO…au、docomo、ソフトバンク、楽天モバイル、Y!mobile など MVNO…mineo、※UQモバイル、LINEモバイル、BIGLOBEモバイルなど ※UQモバイルは2020年10月1日以降、MNOという扱いになります。
MVNOとMNOの違いは?
MNO…自社で所有している通信回線で通信サービスを提供している事業者のこと
MVNO…au、docomo、ソフトバンクから通信回線を借りて通信サービスを提供している事業者のこと

通信回線を自社で持っているか、他社から借りているかの違いなんだね

そういうこと!
MNOの中でも、au、docomo、ソフトバンクは「3大キャリア」と呼ばれているよ

MNOの事業者を総称してメガキャリアと呼ぶこともあるよ
1-3.SIMカードと格安SIMカードについて
そもそもSIMカードとは?
SIMカードとは、スマホや携帯電話を使って通信するために必要なカードのことで、個人の携帯番号などが割り振られています。

Wi-Fiのない環境(4G通信)でもインターネットに接続できるようにするために必要な、1㎝くらいの小さな内臓チップっていうイメージです!
格安SIMカードって?
MNOが提供している(普通の)SIMカードに対して、MVNOが提供しているSIMカードのことを格安SIMカードと言います。

世間ではMNOと格安スマホが混同されて、格安スマホ=MVNOと誤認している人も多いよ。通信業界においては正確には、格安スマホは格安SIMカードを搭載したスマホのことで、MVNOはあくまで通信サービスを提供している事業者のことだよ。
2.MVNOとMNO(メガキャリア)の特徴比較
ここでは、MVNOとMNO(メガキャリア)特徴を比較していきます。
MVNOのメリット
✔月額料金が安い
MVNOの一番の特徴でありメリットと言えます。MVNOはMNOと比較し、安い料金価格でサービスを展開しているので、月額料金を抑えることができます。
参考:なぜMVNOは安い料金でサービスを提供できているの?
✔現在使用している端末をそのまま使える
例えばMNO(メガキャリア)からMVNOに乗り変えるとき、多くの場合で今現在使用している端末をそのまま使うことができます。iPhoneでもそのまま使うことができます。端末はそのままで、「SIMカード」を「格安SIMカード」に変更するだけでいいのです。

いわゆる「携帯通信会社を乗り換える」っていうのは「SIMカードの提供元を変える」っていう意味と同じなんだね。

MNOからMVNOに乗り換えるとき、SIMカードを変更する必要はあるけど、端末は変更しなくていい場合が多いよ。

ただし、キャリアによって利用できる端末が変わったり、新しく契約するMVNOによっては今使用している端末の「SIMロック解除」という作業が必要だったりします。
SIMロックを解除しなければならないかどうかは、選んだMVNOと今自身が使っている キャリア、端末によって決まります。 以下の記事に参考として、iPhone×楽天モバイル、iPhone×mineo、 iPhone×UQ mobileの場合のSIMロック解除の必要有無を記載しています。 計20分で簡単【格安スマホに乗り換えるためのまとめ8ステップ】
MVNOのデメリットとその対策
✔時間帯によって通信速度が遅くなる場合がある
MVNOはMNOの通信回線を借りる形でサービスを提供しています。MNOと比較するとMVNOの通信回線の道幅はどうしても狭くなるので、スマホの利用が多くなる朝・夕の通勤・通学時間やお昼休み、週末の夜といった時間帯は、回線が混雑し通信速度が低下する場合があります。
<対策> ・時間帯による通信速度の低下が比較的少ないとされているしているMVNOを選ぶ ・7時半~8時半、12時~13時など混雑時間は動画視聴など通信量の多い行為を控える
✔実店舗が少ない
MVNOの多くは実店舗を持たず、インターネットの販売が中心です。中には実店舗を構えるMVNOもありますが、その数はまだまだ少ないです。それに伴い、MVNOはMNOと比較し、
・サポート体制が手薄
・困ったときに相談しにくい
・自分で設定を行わなくてはならない
などのデメリットが考えられます。
<対策> ・実店舗のあるMVNOを選ぶ ・電話相談は可能なので電話相談で問題を解決する ・インターネット等を使い自分で問題を解決する
✔キャリアメールが使えなくなる
これまでdocomo、au、ソフトバンクを使用していた人は、通信会社を変えることになりますので携帯電話キャリアの解約と同時に、キャリアメール(「~@docomo.ne.jp」「~@ezweb.ne.jp」「~@softbank.ne.jp」)が使えなくなります。
<対策> ・Gmailを利用する ・MVNOの中にはメールサービスを独自展開している場合もあるので、 それを利用する 例)楽天モバイル…楽天メール(@rakuten.jp)が無料 mineo…mineoメール(@mineo.jp)が無料 など
✔LINEの年齢認証機能が使えなくる
MVNOを利用すると、トークやスタンプのやりとり、LINE電話などLINEの基本的な機能は使えますが、「年齢認証機能」は使えません。それに伴い、「ID検索」と「電話番号検索」が使えません。
ただし、LINEモバイル、Y!mobileはLINEの年齢認証機能を使うことができますので、ID検索も電話番号検索も利用できます。
<対策>
・「ふるふる」か「QRコード」を使って友達追加をする
・LINEモバイル、Y!mobileを利用する
※Y!mobileは厳密にはMVNOではなくMNOに分類されます
※この記事を書いている私は、とあるMVNO事業者に努める会社員です。また、この記事は2020年8月20日段階の情報になります。できるだけ情報が更新される度に記事の情報も更新しますが、それでも最新の情報ではない可能性もありますのでご注意ください。
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